みなさんこんにちは!
RISKY、更新担当の中西です。
スナックの歴史をひもとく 〜日本が生んだ“小さな社交場”の魅力〜
今回は、日本の夜の文化に欠かせない「スナック」について、その起源や発展、そして現代にいたるまでの変遷を詳しくご紹介します。
スナックとは、単にお酒を飲む場所ではありません。人と人がつながる、癒やしと会話の場。そんなスナックがどうやって生まれ、どうやって根付いてきたのか、一緒にタイムスリップしてみましょう。
◆1. スナックの起源は“昭和の高度経済成長期”
スナックの歴史は、昭和30年代(1955年頃)から始まります。
当時、日本は戦後の復興期を経て、高度経済成長に突入。経済が急速に豊かになり、地方から都市部へと多くの人々が移り住みました。そして、企業で働くサラリーマンたちは「仕事終わりにちょっと飲みに行く」というライフスタイルを持つようになります。
この頃、「バー」や「キャバレー」といった西洋風の飲み屋もありましたが、それらはどこか敷居が高く、格式ばっていました。そんな中、「もっと気軽に立ち寄れる、家庭的な雰囲気の店が欲しい」というニーズに応えたのが、スナックです。
最初のスナックは、実は“軽食(=スナック)とお酒を出す小さなお店”という意味で使われていたと言われています。つまり、「スナック=軽食バー」だったわけです。しかし、それが徐々に「女性ママがいて、お酒と会話を楽しむ場所」というスタイルに進化していったのです。
◆2. 昭和40〜50年代:スナック全盛期へ
昭和40〜50年代になると、スナックは一気に日本中に広がります。特にサラリーマン文化が根付いた東京・大阪などの都市部では、駅前や繁華街に数多くのスナックが軒を連ねるようになりました。
スナックの最大の特徴は、「ママ」という存在。ホステスのように華やかなドレスで接客するわけではなく、どこか“近所のお姉さん”や“気の利いた奥さん”のような、親しみやすい存在として、多くの常連客に愛されるようになります。
カウンター越しにおしゃべりしながらお酒を飲んだり、常連同士でカラオケを楽しんだり。スナックは、家庭でも会社でもない「第三の居場所」として機能し、多くの人々の心の拠り所になっていきました。
この時代は、まさに“スナックの黄金期”とも言えるでしょう。
◆3. 平成期:バブルとともに変わるスナック文化
昭和が終わり、平成のバブル景気が到来すると、より豪華で高級なクラブやラウンジが人気を集めるようになります。
しかし、その中でもスナックは根強いファンを持ち続けます。
バブル後の不景気や経費削減の流れもあり、「高級クラブには行けないけれど、スナックなら通える」というサラリーマンが多くなり、結果的にスナックは“庶民の味方”として生き残っていきました。
またこの頃から、カラオケ機器の進化やボトルキープ文化が一般化し、より一層「自分の居場所感」が強まっていきます。
◆4. 令和時代:スナックが“再評価”される理由
令和に入り、世の中は大きく変わりました。
飲み会文化の変化、コロナ禍による人との距離感、若者のお酒離れ……。こうした背景の中、意外にもスナックが「人との距離が近く、あたたかい空間」として再評価され始めています。
例えば、
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若い女性がママをつとめる「ネオスナック」
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音楽やアートとコラボした「カルチャースナック」
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地方創生と結びついた「観光スナック」
など、これまでの“昭和の香り”を残しながらも、新しい形のスナックが次々と誕生しているのです。
◆5. スナックが持つ本当の魅力とは?
結局、スナックの魅力は「人と人がつながる場所」であること。
華やかさよりも温かさ。気取らず、自然体で話せる空間。
そして何より、ママという存在が“その場の空気を作る”という点で、スナックは“人間味”が最も詰まった業態ともいえるのです。
次回もお楽しみに!
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